足りぬ足りぬが足りるまで
小説を二本書いた。小説などとかっこよく名付けているが、大体8ページから10ページほどの小話だ。でも、以前よりもだいぶ筆が進むようになっている。このまま続けていけば、そのうちもっと長いものを書くことができるようになる気がしている。楽しみだ。
続きを読むいつか完成させるために
答えのある問題ばかり好んで取り組んできたためだろう。出来事に対して、納得のいく理由を出そうとしてしまい、結果、原因の探求に着手しだす癖が抜けない。いつの間にか重箱の隅をつつきだす。おかげで物語の作成が遅々として進まない。
物語を作ろうとする時ですら、理由を求めて細部の設定を作ることに夢中になり、設定を詰めるために設定を作りだして、それが延々と続く。なんというか、空気が読めていない。まるで機械のようだ。
作業自体は楽しんで行えているし、原因の究明は好きなのだが、過去に起こった事象にどこまでもこだわるせいで、いつまでたっても完成しない。未完成のままだ。見切りをつけて終わらせる癖をつけないといけない。
ここに来るまで29年。答えの出る問題にばかり好んで取り組んできたつけが回ってきたという事か。まるで腹についた脂肪のようだ。楽をすればその分、どこかで苦労をすることになる。
だがその分、変えられたときはスカッとするだろう。さて、まずは短い物語を完成させる練習を、焦らず行い続けよう。
期限は短く、答えはまだ遠い
例えば、あと少しだけ近くの人たちが自分勝手なら、僕は迷いなく今の場所から立ち去るだろう。例えば、あと少しだけ自分の思いが強ければ、僕は迷いながらも今の場所から立ち去れるだろう。
結局、今の居場所が恋しいのだ。鬱々とした自分を慰撫するために作り上げた仮初の空間は、自分専用のカスタマイズされている故、安定して居心地がよい。だから、立ち去ろうとすると、後ろ髪を引かれてしまう。
僕は良い状態での安定が好きだ。悪い状態になる可能性を秘めた変化は嫌いだ。けれど安定させ続けるには良い状態に変化させ続けることが必要だ。変化なしでは、前に進むことはあり得ない。
変化を好むにはどうすればいい?
変化を拒むのは、未練と執着だ。
どうすれば、思いを断ち切れる?
どうすれば、足るを知れるのだろう?
制限時間は残りわずか。満足のいく答えが出なくとも、納得のいく答えを見つける。
前に進むためにも、必ずやり遂げてやる。