うさヘルブログ

気持ちの整理のために開設。うさまるとデスヘルが好き。最近は、気持ちの整理とダイエット報告がメインになってきています。

足りぬ足りぬが足りるまで

小説を二本書いた。小説などとかっこよく名付けているが、大体8ページから10ページほどの小話だ。でも、以前よりもだいぶ筆が進むようになっている。このまま続けていけば、そのうちもっと長いものを書くことができるようになる気がしている。楽しみだ。

 

二本書いたうちの一つは少年の憧憬について書いてある。中世欧州をベースに突如魔物が現れた、という設定で書いていたのだが、これがまた難しい。まぁとにかく知識が足りない。平民の家はどんなものか、都市国家、城壁国家はどんな造りか、宿屋はどういった仕組みだったとか、衛生にたいして価値観はどうだとか、やることが多くててんやわんや。おかげで頭を悩ませながら描いた割には、ひどく稚拙でちぐはぐなものになってしまった。情景描写も変だし、この辺をもう少しどうにかしたいと思う。

 

もう一本は大人の男性と少女の会話を書いた。川沿いに行ったときのことだ。夕刻が夜に代わる黄昏時、石壁にぶつかりながら潮位が上がる光景が奇麗だったので、今の自分が感じたその情景を文章として書き記してみよう考えた。

 

最初のうちはそのまま書いていたのだが、いつの間にやら、それを物語として完成させたいと考え始め、気が付けば少女を登場させていた。なんとなく田山花袋を思い出した。

 

こちらの小話は少女が大人に愚痴を吐き、大人は愚痴を適当に聞き流しながら相手をするというものだ。即興でプロットも何も練らずに書いた割にはうまくできたと思う。少なくとも久々に満足のいく話になっている。ただ、人の気持ちを言葉で解説せず、比喩と暗喩と隠喩の掛け合いで気持ちの読み取りを読者の感性に放り投げているので、ほかの人が読んだら、結局何が伝えたいのかわからない、と言われる気がする。

 

とあれ、今日はふたつの小説を書いた。そのどちらから得るものがあった。前者からは知識が足りないことと、情景描写が稚拙であることが分かった。後者からは、『僕』が物語の主軸となって動かそうとすると物語がすらすらと書けること、そしてその際には、自分は今までと別の書き方をすることに気が付くことができた。

 

何よりとても楽しめたのが、一番うれしい。

 

今日はいい一日だった。

 

明日もいい一日でありますように。