うさヘルブログ

気持ちの整理のために開設。うさまるとデスヘルが好き。最近は、気持ちの整理とダイエット報告がメインになってきています。

日本は忠誠に報酬を与える 欧米は結果に報酬を出す

こんばんは。

うさヘルです。

 

今日は、竹信三恵子さんの「正社員消滅」というタイトルの本を読みました。タイトルが衝撃的だったので思わず手に取り、中身が面白そうなので買った一冊の本です。

 

まだ、半分しか読んでいませんが、作者である竹信三恵子さんは本書で、「日本の会社がおかしい」という事について言及しています。原因は企業が義務に対して賃金を払うからだと書いています。ですが、僕にとってわかりにくいので、企業と社員の関係を、僕の身近なゲームや漫画、アニメや小説で例えてみます。

 

日本と欧米、会社の違い

この本の中で、日本の会社は「同一義務同一賃金」型、欧米の会社は「同一労働同一賃金」型であると書いています。ゲームや漫画で例えてみましょう。

 

欧州中世時代をモチーフにしたファンタジーの世界を思い浮かべてください。ハイファンタジーと呼ばれる世界観です。例えば、「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」、「ウィザードリィ」、「イース」、「世界樹の迷宮」、「魔術師オーフェン」、「スレイヤーズ」、「ロードス島戦記」、「ダンジョン&ドラゴンズ」、「ソード・ワールド」、「アリアンロッド」、「迷宮キングダム」、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っている」、「この素晴らしい世界に祝福を」や、「.hack」、「ソード・アート・オンライン」等のネットゲーム内の世界設定です。RPGやゲーム、漫画やテレビだと絵があるので想像しやすいと思うので、思いつく限り例を上げました。

 

その世界には、石や煉瓦、土とか木材でつくられた欧州の中世風の国や町があります。国同士で戦争したり、竜や鬼、悪魔といった幻想の生物と戦ったりしながら、多くの人が暮らしています。多くの人の仕事は、畑を耕したり、狩りをしたり、家を建てたりする生活の基礎となるものです。ですがそれ以外にも、酒場に貼ってある依頼を受けるとか、村長や王様からの依頼を受ける仕事、国や民を守るために命を懸ける仕事があります。自分の力のみで新たな土地を開拓して生きる人もいます。

 

ファンタジーの世界では、誰かからの依頼を受けたり、新たな土地を開拓する人を「冒険者」と呼ばれます。また国や民を守るため、王様や偉い人、教会や商業ギルド、国や街そのものに忠誠を誓う人は、欧州中世時代に倣って「騎士」と呼ばれます。(日本式にいうと、「侍」が適当だと思います。)

 

冒険者と騎士の違い

冒険者型

冒険者は、国や企業、個人の依頼をこなし結果を出すことで報酬をもらい、生活をします。つまり冒険者は、誰かの依頼が「仕事」です。結果、依頼人から報酬が出るのです。結果次第では報酬が出ませんし、仕事がなければ報酬も出ません。

 

冒険者の場合、依頼人から「仕事の内容と結果」、「その報酬が明確に示されて」います。荷物の運搬で一万円、敵を倒すと十万円といった形です。報酬は、荷物が軽ければ五千円になるかもしれませんし、敵が強ければ一億円になるかもしれません。

 

そして冒険者は仕事が割に合わなければ、やめる選択ができます。依頼者も仕事結果で報酬の額を変更できます。仕事量と報酬額が決まっている。これが、「同一労働同一賃金」という事です。

騎士型

騎士は、国や企業、個人に忠誠を尽くすことで、報酬をもらいます。つまり騎士は、誰かに忠誠を尽くす事が「仕事」です。忠誠を尽くすこと自体が「仕事」であるので、忠誠を尽くす姿勢を見せ続ければ、仕事をこなしたという事で、報酬が得られます。

 

騎士の場合、仕事の内容と結果」、「その報酬が明確でない」です。雑務や警備、護衛など、依頼者の言うことを何でも聞く姿勢を見せ、依頼者が満足することで報酬が与えられます。依頼者が満足しなければ、報酬がない可能性もあります。

 

だから、騎士は割に合わなくても、依頼者が満足するまで働く必要があります。依頼者の気分次第では、奴隷のように扱われてしまいます。これは仕事量と報酬額が明確でないからです。これが、「同一義務同一賃金」という事です。

日本と欧米の違い

僕は本を読む中で、日本企業は社員を「騎士」型として扱い、欧米企業は社員を「冒険者」型として扱っていると思いました。日本企業は、会社に対する忠誠度に報酬を払うのです。欧米企業は、仕事の結果に対して報酬を払うのです。

 

思うにこの日本の姿勢は、昔から何一つ変わないものです。財や力を持つ偉い人に忠誠を誓うことで報酬を得る文化がそのまま受け継がれただけなのだとと思います。貴族と平民、武士と平民、大名と侍が、政府と庶民、企業と社員となっただけなのです。

 

まとめ

僕は日本と欧米の企業社員の関係は、騎士型、冒険者型であると思いました。騎士型とは、忠誠に報酬を支払うシステムの事です。日本が騎士型であるのは、昔から続く日本の文化によるものだと感じました。

 

きちんと一冊読み切ったら、その感想を書きたいと思います。

 

それではまた。

明日がいい一日でありますように。

2017/04/07