言葉の力は
今日は7月7日。七夕だ。
年に一度、織姫と彦星が会える日。かつて僕が小学生の頃は、校庭や入り口に竹が置かれ、短冊に願い事をかいてひっかけたものだが、今の時代はどうなのだろうか。
七夕になると、ある小説を思い出す。それにはこう書かれていた。
『人の言葉は物事を現実にする力を持っている。七夕は、七夕を知るみんなが「今年も織姫と彦星が会えなくて残念だったね」と呪文を唱えることで、絶対に彼らが会えないという呪いを二人にかける儀式なのだ。』
オカルティズムな話ではない。大勢の人から「あなた達はこうすべきである。こういう状態なのだ」と、他者からの自己否定が続くことによって、精神を病んでしまうと言うことだ。
自己否定を繰り返すと、自己否定が繰り返されると、そうだと思い込む。思い込みは自分を変える力となり、現実が悪く見えるようになる。僕が何度も繰り返し通った道だ。
だからこそ、「なんとかなる」と繰り返し自己肯定を繰り返せば、なんとかなるのかもしれないと、僕は思えるのだ。